2016年2月/府中教育通信

2016年2月

推薦進学の悩ましさ

 このくらいの時期になると毎年、受験生のご両親の苦労を思うと、頭の下がります。受験生の体調を思い、ストレスのかからないように気を使い、さまざまなケアーをする保護者様ばかりです。

「自分が受験するんじゃないんですけどね」

 とはいうものの、全力を尽くしてほしい、悔いの無いように、といった思いから、本当によくサポートしてくれています。本当に有難い限りです。

 

 この時期は、「高校からの推薦枠で、大学に進学したいのですが」という相談も高校二年生からよく受けます。生徒のこれまでの成績が十分で、生徒の勉強したいものが進学先でできるのなら、もちろん大賛成で、学校の成績をさらに伸ばすべく尽力させていただきます。でも、少々問題が発生しないこともないのが、推薦進学の恐ろしさです。ごくごく少数ですが「一般入試」よりも「推薦」のほうが楽と考える生徒もいないわけではないです。

 問題の一点目は「推薦取れるかどうかは、基準でなく人数で決まる」ということです。よく言われるのが、「自分よりも成績のいい子が推薦に流れてきた」という現象があるということです。ですので、今ぐらいの時期に推薦に心が動いている生徒は、同級生たちの進路状況に過敏に反応し、時としては足の引っ張り合いになりかねないのです。

 問題の二点目は「推薦から一般受験にシフトしづらい」ということです。推薦は、学校の全科目の成績に左右されることが多く、時として音楽や体育までの評定を聞かれることがあります。でも多くの私大の入試は三教科です。学校の定期テストを「付け焼刃」的にクリアーしてしまっているようだと、入試問題に全く対応できていないという状況を散見します。

 問題の三点目は「進路の変更がしづらい」ということです。高校二年生や三年生は、可能性が無限大にあります。本気で医者や弁護士になりたいと思い、それ相応の準備をすれば、なれてしまいます。それだけにドラマや映画、ドキュメンタリー、小説などで深く感動し、「自分もそうなりたい」と思っても、「推薦志望」だと、進路変更のハードルは高くなります。いったん担任の先生に推薦進学の意思を伝えると、その変更や取り下げに手間取ったり、周りの友達の空気を読んだりする生徒もいたりします。

 大学進学において、指定校推薦や自己推薦、AO入試など入学への玄関がたくさんできていて、どれを選んだらいいか迷うこともあると思いますが、一番広い玄関は「一般入試」であることは間違いないです。ですので、「一般入試」をまず第一に考えて、あくまでも「おまけ」として推薦を考えることをお勧めします。もちろんウチの塾には学校の成績を上げるシステムも確立していますので、多様なニーズにお応えすることはできます。

私立高校受験前日

 いよいよ明日は私立高校の受験日になります。受験生の皆さんはしっかりと寝て、明日の試験に備えてください。これは、明日の受験校が本命の生徒も、そうでない生徒もです。

 「自分は都立高校第一志望だから、私立高校は関係ない」と言っても、万が一不合格になってしまっては結構ヘコみます。都立第一志望の方も、明日は模試や、都立の前哨戦だと思って、全力で取り組んでください。

 それと同時に、都立高校受験日の2週間前でもあります。

 ウチの教室でも順調に仕上がっている生徒もいれば、そうでない生徒もいて、うまくいっていない生徒ほど「どうすればいいですか!?」なんて質問をしてきます。何回も申し上げていますが、勉強の8割は暗記でして、暗記はどうしようもなく一人でやるものなので、宿題などで「ここを覚えてきてね」とか、「今日の授業でやったことが定着しているか確認するから、このプリントをやってくるんだよ」といった言葉を無視し続けると、さすがに手の打ちようがありません。ライザップ行った後にラーメン食べているようなものです。

 ウチの生徒たちはさすがに私立は全勝してきてくれると思いますが、万が一取りこぼしがあったら生徒と一緒に「なぜうまくいかなかったのか」「今後方向転換は必要か」をじっくり考えます。

 受験が人生のすべてではありません。不合格でも命まで取られるわけではない。しっかりと人生の糧にしてくれれば、結果ドローですよ。

高校英語の危機①

 ちょっと古い記事になりますが、状況的にはあまり変わっていないような気がするので、話題にします。

 平成26年度に文部科学省によって国公立高校480校の3年生を対象に「英語力調査」を行いました。学習指導要領の範囲内で「聞く」「読み」「書き」「話す」の4技能を調査。

 それによると、公立高校において、英検3級程度以下の学力(中学卒業程度)の生徒が「読み」分野で75%。「聞く」範囲で78%。「書く」範囲で89%になったということでした。また「書く」範囲ではテストにおいて「0点」の生徒が45%いたとのこと。そして「話す」ことも25%の生徒が「0点もしくは1点」だったようです。

 逆に英検2級レベル(高校卒業程度)以上の生徒は「読み」範囲で1.2%。「聞く」範囲で1.2%。「書く」範囲で0.3%「話す」範囲で1%でした。

 こういった調査をみて、一般的な反応は「現場は何をやっておるんだ」「もっと国際的な授業をしなくちゃだめだ」「大学受験制度弊害だ」等々でしょう。全くその通りだと思います。一部の高校三年生が「読み」と「聞く」は強いのに「書く」が弱いのはまさに「マークシート」の勉強しかしていないからだともいえます。

 でも、この調査をよくよく見てみると、記事にはなっていませんでしたが、「学校の先生側」の調査もしているんです。

 学校において、校内研修をしているか 「あまりしていない」32%

 校外研修をしているか 「あまりしていない」15.6%

 英語教員自らの課題として「大学で授業のやり方を教わっていない」というものがあった。

 最後のまとめにおいて「養成段階、現職の英語教員の英語力を英検準1級にまで高める」(!!)  (ちなみにこれは政府による「教育振興基本計画」において組み込まれていて、2017年までに75%までに引き上げる予定)

 現状東京都においては中学で42.6%、高校では49%の先生が英検準1級以上を取得している。

 

 やはり、問題山積みですね。

教員側は「ロクに研修もなく現場に放り込まれ、先輩教員からのフォローも満足に受けられず、研修も参加したり、参加しなかったりで、英検を受けてみろと言われる。でも学校行事や、部活などの顧問になると勉強ずる時間はなくなるし、担任を持っても大変」といったところでしょうか。万が一にも英検準1級を落ちたらシャレになりません。

生徒側も「英語勉強して何になるの?別に海外とか興味ないし」とか、英語の勉強のモチベーションがない生徒に、英語を教えるのはしんどいですね。塾に来る生徒はまだ受験の手段として英語を勉強しますが。

逆の言い方をすれば、ここから本題ですが、「逆転」しやすくなっているということでしょうか。「英検3級レベル」まで自分の実力を上げちゃえば「偏差値50取れる」ということです。大学進学率が50%を超えている今、「受験者全体の力」が下降していると思います。しっかりと早めに準備して受験を勝ち抜きましょう。

 

 

中学入試速報

 中学入試の結果が出そろいました。

〇藤村女子 合格 (第一志望)

〇東京電機大学中学校 合格 (第一志望)

今年度は中学入試組は二人しかいなかったのですが、二人とも第一志望に合格できました。二人とも中学に入ってから、やりたいことがはっきりしていたので、志望校の面でブレることなく、最後の最後まで頑張ってくれました。一人は入試直前にインフルエンザにかかり、かなり焦りましたが、そんなものは跳ね返してくれました。今となっては笑い話に出来ます。

幸先のいいスタートです。高校入試組、大学入試組も後に続けるように、私も全力を尽くします。

 

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