2016年9月/府中教育通信

2016年9月

映像授業に対する考えを改めます。

 いままで私は「映像授業」に関して批判してまいりました。それは「教育」の本質は人対人で1対1であるべきだと思っているからで、「映像授業」がOKなら10年後はきっと「ペッパー君」が教えているに違いないと思うからです。「ペッパー君」が教えるとして、そんな授業が面白いのか?なんの特徴も消し去られ、時間通りきっちり進み、熱くなることもなく、淡々と粛々と授業が進んでいく。私はゾッとします。「たこ焼き作ってんじゃねーぞ」と思います。生徒の特長をくみ取り、先生たちも切磋琢磨するんです。多様さを認め合い、得意分野を褒め、不得意なものがあるのを許し、強化するのが教育ではないのかと。近未来を批判してもしょうがないのですが。

 でも、先日、昔の同僚が郊外に学習塾を開いたんです。「完全個別」とうたいながら、ブースの中にはノートパソコンが並んでいました。ちょっと悲しくなりましたが、「郊外」では致し方ないかとも思いました。「郊外」の学習塾では先生の確保に本当に苦労するんです。近くに一定レベルの大学がなければ、主婦かフリーターしかいないんです。そんな地域の生徒たちに一定レベルの授業をしようと思うのなら「映像授業」しかないんですね。その競合は「受験サプリ」です。

 基本的な考えは変わらないのですが、「郊外においては映像授業も止む無し」という風に考えを改めます。しかし、ここ府中においては、十分すぎるほど「レベルの高い」講師は確保できますし、そんな府中で映像授業をやっている学習塾は「教育をナメすぎ」「努力しなさすぎ」という私の考えは変わりません。「映像授業」では、会話を交わさない生徒も出てきちゃうんじゃないかな。そんな進学塾、通ってて面白い?

AO・自己推薦に思う②

 前回、結構痛烈に推薦を批判しましたが、そういう私も推薦で大学に行ったわけです。「早実→早稲田大」のルートです。「推薦試験」は受けたものの「入学試験」を受けていないです。推薦試験のための勉強は死ぬほどしたので、一般入試組並みに勉強した自負はありますが、単純比較はできないとも思っています。ただ、中には「えっ、お前さんはボーダーよりも上だったの?」というような「いや~君は受かっちゃまずいだろ」というような類も推薦で進学したことも確かです。

 進学塾(・一部の高校)にとって、「推薦」という制度は「使いようがある」という指摘も見逃せません。私は全くそんなことは思いませんが、「学力がやばい生徒は推薦入試で合格させる」というお考えの他塾の教室長も少なからずいるようです。11月で合格できるし、「大学進学」という生徒サイドの希望はかなえられる。「名前を書けば推薦合格」という大学もあるので、そこを受けさせて「進学実績を作る」という恐ろしい手法が存在するようです。

 大学を作りすぎ、また少子化の中で、「進学する価値があるの?」という大学は少なからず存在します。20年後存在するの?という大学もあると思います。英語の授業が「be動詞」から始まる大学もあるようです。決して安くない学費を払い、自分の好きな勉強をできる時期なのに、「be動詞から勉強しています」では悲しすぎます。とある本では「大卒のほうが高卒よりも偉いと思うな」という一節がありました。その通りだと思います。「なんとなくみんな大学に行っているから」と偏差値50以下の大学に進学するのなら、やめておいた方がいいです。その大学に払う、4年間で450万は無駄になるでしょう。大学に進学するのは決して目標ではないです。「大学に行って、〇〇の勉強をして、××の分野に就職する。」とか「やりたいことはまだないけど、一生懸命勉強して、一つでもいい大学に入る」というくらいのハングリーさがほしいです。大学合格は目標ではなく、あくまで手段です。大学合格して人生終わりではないです。いや、スタートラインにすら立っていないです。ちょっとでも良いスタートを切るために大学に入るんです。そこのところを勘違いしないように。

AO・自己(公募)推薦に思う その①

 結論から言うと、あくまでも個人的な意見だが、AO推薦・自己推薦・公募推薦は今すぐにでもやめたほうがいいと思う。本気で自分の進学したい大学を調べて、師事したい教授がいて、やりたい勉強ができるのならいいが、そうでないなら、今からでも死ぬ気で勉強したほうがいい。

 一部の指定校推薦にしてもそう。自分のしたい勉強ができないなら、そんな大学行く意味ないから、死ぬ気で勉強して、自分のしたい勉強ができるところに進学したほうがいい。自分がやりたいことがないのなら、「一つでもいい学校にいく」ために死ぬ気で勉強しなさい。

 それでもAOをはじめとする推薦入試で合格を目指すなら、その大学のレベル、一般入試で何人くらい入学しているか、推薦入学者と一般合格者の割合、推薦入試を年何回実施しているか(当然、複数回実施しているほうがダメ)、「普段の日」に志望校に潜り込み学生たちを見てみる。このくらいのことは調べてほしい。もちろん推薦入学者の割合が多いほうがまずい。

 偏差値の芳しくない大学なら、実力で入ってほしいし、偏差値の高い大学ならAOの準備をする時間がもったいない。AOをまじめにやっている大学は課題図書もあるし、エントリーシートをを書くのも高校三年生にとっては初の経験でしんどいし、面接という名のディスカッションもあるので、その準備も必要だ。だから、トータルで3週間~1か月は取られます。

 くれぐれも「AOは書類と面接だけだし、合格発表も11月だから楽なんじゃないか」という安易な気持ちで選択しないように。

そろそろ過去問をやってみよう

そろそろ第二第三志望校くらいまできまり、受験モード全開といった頃でしょうか。志望校がぼんやりとでも見えて来たら、過去問を一度手に取ってみてください。

 中学受験の生徒は、どのくらいのレベルなのかチェックしてみてください。細かい分析をするのは無理だとしても、何点くらいとれるのか、それは合格最低点に対して現状はどのくらいなのか、そしてどこで間違えたのかです。例え現状、合格最低点よりも下回っていたとしても、算数の最初のほうや、漢字など比較的早めに改善できる部分での失点で、それを取り戻せそうなら、悲観することはないです。でも、20点も30点も下回っているのなら、作戦変更が必要かもしれません。 

 高校受験の生徒も、第一志望の過去問をやってみましょう。まだ学校でやっていない部分も確かにありますが、逆にそれ以外でどのくらいとれるかが大切です。「確率ができなかった」とか「地理がやばい」とか自分の弱点が浮き彫りになるはずです。高校受験は苦手な部分がないほうが有利なので、穴を埋めることを11月にやっていきましょう。

 大学受験生は第一志望校や、そことレベルが近い学校、やりたいことができる学校を選んでやってみましょう。全部過去問を買うとひどい出費になるので、インターネットや高校の進路指導室などを利用してください。大学入試はたくさんの学校を受験できる反面、なかなか受験校を絞りづらいものです。学校自体のレベルや、通学時間も大切ですが、入試との相性も大切です。なぜなら入試問題はそこの先生(教授)が作成しているからです。問題の問われ方や問題文の長さ、文系なら古文のレベルや、現代文の題材、英語の長文問題と文法問題のバランスなど。理系なら数学がマーク式なのか、筆記式なのかも重要なポイントです。また、全体を通じて問題数の多寡なども大事でしょう。自分自身がスピードがあるのかないのか。難しい問題をじっくり解きたいのか、もしくは教科書レベルの問題をスピードをもって正確に解きたいのかなんて部分は、模試ではぜったに測れない部分です。

 模試の結果に比べて、入試問題の相性の合う学校を選択することも大切です。もっと言えば模試なんてものは、あくまでも「ものさし」の一つにすぎず、それで一喜一憂するのはあまり賛成できません。あくまでも参考程度に考えて、実際に過去問を手に取り、現状での力の差を考えたほうがいいでしょう。

中間試験が終わったら(中学生へ)

 一中は昨日で、浅間中は来週に中間試験が終わります。

「夏期講習も中間試験も頑張ったし、ちょっと休憩」

なんて甘い生徒は考えているかもしれませんが、そうはいきません(あたりまえか)。

 中間試験が終わったら、三年生の教科書をドンドン進めて、できればこの一か月で終わらせ、11月になったら期末試験の勉強、期末が終わったら過去問演習という流れです。

 当塾の生徒で、4月以前から通っている生徒は、すでに夏期講習の間に中学三年生の範囲は終わっているので、11月は簡単目な総復習教材をするか、偏差値65以上の生徒は英語長文や数学の応用問題、理社の総復習等を行います。それぞれの生徒の弱点は把握しているので、より一層レベルアップしてもらうべく、スケジュールは綿密に考えています。

 模試を受けてみて、芳しくなかったという生徒は一度考えてみてください。このまま進んで合格できるのかどうか。「わかったつもり」が一番怖いです。しっかりと自分で復習し、「確実にできる」ところまで精度を高めましょう。 

 当塾では「1教科」からでも受講ができます。「国語が不安」とか「数学の文章題が苦手」とかでも対応できます。もしもピンポイントで強化したいものがあれば、遠慮なくご連絡ください。

この時期の受験生たちへ

 夏期講習が終わり、自分の実力がどのくらい伸びたのか、なんとなく自己分析ができますよね。

「やべー、結構遊んでしまった」とか、「部活は引退したものの、なんとなく燃えない」とか「集団授業を受けていて、その場ではわかったつもりになるのに、家で復習すると全然わからない」

 いますね、そういう生徒。この時期に急増して、入会面談の時にそういうお話をよく聞きます。

 「高校三年生の夏休みに遊んじゃった」という生徒さん。まずは猛省して机に向かってください。大学の一般入試まであと4か月あります。その4か月すら頑張れないのなら、どんな将来が待っているかは十分な想像力を働かせてください。

 「なんとなく燃えない」という受験生は、その勉強方法、本当に大丈夫ですか?「燃えない・本気になれない」のは、自分の成長を実感できないからだと思います。自分がレベルアップして(学力が上がって)、より強い敵(より難しい問題)を倒せるようになれれば、自然とやる気は出るものです。少しでも成果が出るようになれば、勉強に対する苦痛も和らぐと思います。逆に成果が出なければ「私は才能がないんだ、ダメなんだ」と思ってしまい、焼き切れることもあります。ですので、別の方法を試してみたり、ヒントをくれる人のところへ行ってアドバイスをもらいましょう。

 「わかったつもりになっていたけど、実は身になっていなかった」という方が、最近ものすごく増えています。映像授業って本当にまずいですね。これで成果が出る生徒は、独学でやっても大丈夫な生徒でしょう。勉強とは「間違え方」が大切なんです。どこをどのようになぜ間違えたのか。この分析なんです。数学の問題を間違えたとしても、計算ミスなのか、公式を覚えていないのか、問題文を読み間違えたのか、同じ間違いでもそれぞれアドバイスの仕方は変わってきます。それなのに同じ映像を繰り返し見せて「はい、授業しました」なんて、考えられません。

多忙な毎日、ありがたいです。

 ずいぶんと長期間、このページを放置してしまいました。「継続は力なり」なんてことを生徒に対して言っておきながら、自分の心の弱さを露呈してしまっていますね。

 夏期講習期間はもちろん、それ以降も多忙な毎日を過ごさせてもらっています。9月5日から10月1日まで「お休みなし」が確定しており、日曜日も中学生たちの「テスト対策」のために開校しております。

 中学生たちにとっては、今回の中間試験、次回の期末試験は本当に大事なテストであり、内申が1違えば筆記で7点分のボリュームになり、間違っても下げるわけにはいかないし、できればひとつでも多く上げなければいけない時期です。さすがにクラスメートたちも本気で勉強し始めるので、多少のことでは成績はアップしませんが、当塾のの生徒たちは勉強時間だけはおそらくどこにも負けないので、今回もしっかり戦い抜いてくれると思います。

 そんなこんなで、私も「休日」自体はないものの、生徒たちの「やる気」に圧され、元気をもらっている状態です。中学生たちも中間が終われば、あとは一気に最後まで終わらせ、徐々に過去問対策に入っていきます。

 当塾以外の生徒さんたちも、あまり無理をして体調を崩しては意味がありません。夜更かしをして勉強しても、次の日に響いては効果は薄いです。「早寝早起き」でつらい時期を乗り越えましょう。

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