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ノートについて考える2021.08.04


相変わらずノート指導を中心とし、夏期講習も序盤を終わろうとしています。

生徒にとって、正しいノートはないかもしれませんが、間違ったノートはあります。これからそのいくつかに触れていこうと思いますが、今回はノートの重要性について触れようと思います。

 

ノート作成にとって最も重要なのは「再現性」です。ここで大切なのはどうやって正解したのかではなく、どうやって間違えたのかです。一コマ二時間の授業で手掛けた問題すべて正解していたら、そこの単元は完璧でしたの確認をしたまでで、その生徒は成長はしていないでしょう。間違えた問題に対して、どのようにアプローチして、どのように間違えたのかが大切です。ミスする傾向とでも言いましょうか。計算で間違えたのか、図や式をキチンと書けているのか、公式を使うのなら、公式をきちんと理解しているのか、書き写しを間違えてしていないか、途中式を飛ばしていないか、さまざまなミスしやすいポイントはありますが、そういったことをひとつひとつチェックしながら、どうやって間違えたかを意識しながらノートを見ていきます。

どうやって間違えたのかをノートで蓄積していくのです。生徒によって注意するポイントは違うので、学校での「ノート提出」は全く意味がありませんね。カラフルなボールペンやアンダーラインが引いてあったとしてもそれは時間の無駄です。せいぜい使うとしても、赤・青まででしょう。

生徒ひとりひとりの文字にも個性がありますから、当然ノートも生徒に合わせる面もあります。分数は二行にするのか、図や表の大きさ、筆算をどこに書かせるのか。毎日試行錯誤しながら、その生徒に合ったやり方を探しています。

ノートはその生徒の頭の中を写していると思っているので、しっかりと整理整頓されて書けていれば、キチンと理解しているんだろうと思いますし、ちょっと雑でゴチャゴチャしていれば、完全理解まで今一歩かなと思います。

また、ノートが一週間後の自分へのメッセージだと思えば、分かりやすく、見やすく、ていねいになると思います。よく、「これは自分のものだから、多少字が雑でも大丈夫です」みたいなことを言う生徒がいますが、今さっき自分が書いた文字は読めても、記憶が薄れた一週間後は読めないことがあります。それではもったいなくて、「再現性」が保たれていないことになります。一か月後試験勉強しているときに、ノートで復習して「これ何だったっけ」では、もう一回解説を聞かなくてはいけなくなります。キチンと自分で勉強するためには、ノートを心強い相棒にしなくてはいけません。

 

次回以降は間違ったノートあるある列挙していきます。

 

正しいノートの作り方、正しい勉強法を重視したい保護者様は一度お電話くださいませ。



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