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「心理的安全性」について2019.07.01


昨年、google社が特に主張した「心理的安全性」というものに関してです。

非常に簡単に言ってしまえば、

「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるチームを作ろう。ということだと思います。

 

例えば野球でエラーをしたら無茶苦茶怒る監督がいたとします。選手たちが委縮し次のプレーに悪影響を及ぼしてしまう可能性が高くなります。

でも、過去において(今でもそうかもしれませんが)守備の名手といわれる選手たちは得てしてエラーが多いものです。それは守備範囲が広くボールに「追いついてしまう」からです。その結果信じられないようなプレーになることもあれば、普通であれば追いつけないような打球に追いつき、エラーになってしまうこともあります。

では、その監督に委縮し「エラーしなければいいんだ」と勘違いし、まったく無理のない堅実な守備に終始してしまったらどうなるでしょう。チームの守備力は低下し、まったく魅力のないチームが出来上がるでしょう。それでいいのでしょうか。

 

問題を解いていて、✖がつくのを極端に嫌がる生徒がいます。本当は✖なのに、消しゴムで修正し、〇をもらおうとします。おそらく「心理的安全性」が確保されていないのでしょう。

学校で間違った答えを言うと笑われる。テストで悪い点数を取ると怒られる。体育でミスをすると嫌な顔をされる。集団の中で生活をしていると「心理的安全性」は確保されづらくなります。もちろん担任の先生たちが苦心して頑張っているとは思いますが、中には生徒と一緒に茶化してしまう先生も一部おられます。

 

学校でも組織でも「学習する」ということが大切です。これは学問の範囲の「学習」ではなく、「なんにでもチャレンジし、失敗したら学びの機会ととらえる」という意味です。

なので、学校においても「間違えない」といことが大切なのではなく、「チャレンジしないこと」「試さないこと」「間違わないこと」を大切にしてしまう空気を打破することです。

 

ただし、ミスが続いたら、「改善していない」「改善しているつもりでも打つ手が間違っている」として再発防止策は大切です。

 

当教室でもミスは全く問題ない。という認識です。テストの点数が悪くても、全く問題ないです。むしろ、このテスト提出するの勇気がいるでしょ。出してくれてありがとう。って感じです。でも、そこからの改善点の洗い出しは真剣です。テスト前にできていたのに、できなくなってしまったのか、暗記物はできていたのか。計算ミスはどの位あるのか。絶対に次に生かせる、生徒も「次はやってやる」と思えるような改善点を見つけ、アドバイスをします。

 

「この問題できるようにしとけって言ったよね」

以前働いていた学習塾で、耳にした言葉です。その先生の発言は間違っていますよね。「この問題」をできるようにするのは先生の仕事です。ホントにできるのかどうかをチェックするのも先生の仕事です。知らず知らずのうちにこの学習塾ではテストができないことを生徒のせいにしてしまっているので「心理的安全性」は確保されていないことになるでしょう。

少なくとも「学習塾」に通っているのだから、勉強面において更なる上のステージを目指しているんです。更に上を目指すのだから、「トライ&エラー」するのは当たり前です。なのにミスをするのが嫌だと思うような環境になってしまうのは間違いでしょう。

きちんと生徒に寄り添い、「ミスをしてもいいんだ。でも改善し続けなくっちゃ」と思ってもらうこと。そして、そうであるためには「次の階段」を示し、チャレンジし続けられる環境を整備し続けます。



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