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夏期講習準備中 なぜ記述問題が苦手なのか2023.07.11


仮に「150字以上200字以内で書きなさい」であったり、「200字以内で書きなさい」といった設問があったとします。生徒は何字を目指して書くでしょう。多くの学習塾では80%伝説があり、設定の80%を超えるようにしよう、なんて解説をする先生もいたりします。この話を聞くたびにどうしてそんな神話が生まれてしまったのだろうかと不思議に感じます。

当塾の指導では、冒頭のような設問に対しては「195文字から200字のあいだ」と厳しく指導します。しかも、まずは220字位で答えを考えて、それを200字に圧縮するのが理想という考えです。これには様々な思いがこもってのことです。

記述問題を完答するためには、キーワードを過不足なく入れる必要があります。大体10字から15字でキーワードひとつのイメージです。設定された文字数から必要となるであろうキーワード数を予測し、国語であれば本文から、理科や社会なら自分の記憶から持って来て箇条書きにして、助詞でつなぎ、とりあえず答案を埋めます。これが平均的な生徒です。平均点を目指す生徒なら、まずはこれを実行します。

穴埋めや選択肢の問題より記述問題の方がグッと成果率が低くなることも分かるように、ハードルは高いです。例えば穴埋め問題で、「織田信長」と答えるのは簡単ですが、「織田信長から連想されることを答えなさい」といった問題は難易度が上がります。尾張出身の戦国武将だけでは豊臣秀吉なども入りますし、桶狭間の戦いと答えては今川義元も関係してきます。岐阜城だけでは斎藤道三もいますし、楽市楽座や本能寺の変までは解答として必要でしょう。

国語のキーワードの発見方法は指示語や接続詞で話全体の流れから発見していきますが、これもある程度の場数は必要になります。

キーワードが過不足なく発見、もしくは思い出せれば、字数の8割で足りるわけがありません。もしも、字数の8割しか埋まらなかったら、それはキーワード不足と指導するのが正しいですし、仮に50字の設定の問題で40字が模範解答なら、それは50字の問題ではなく40字の問題設定にするはずです。

もう一つ付け加えるなら、もしも生徒が8割の字数制限を超えるためだけに漢字で書くべきところを平仮名で書いてしまっているなら、重症です。



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