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夏期講習もうすぐスタート 夢とか自分らしさを語る教育現場2023.07.15


ちょうど鎌田が就職活動をしているくらいの時に、夢だとか自己実現などのワードが踊りだした記憶があります。自分の夢を語ろうなんて言ってしまう社長のもとで働いていました。

ただ、今にして思えば、新卒が持っている知識もたかが知れていて、世の中の仕組みなどもまだまだ分かっておらず、そんな新卒の語る夢も青臭く、ましてや社長の前で「高級外車を乗りまわしたい」とか「年収一千万円」なんてことも言えるはずもなく、モヤモヤした日々を送っていました。

大卒の22歳ですらそうなのですから、中学3年生・高校3年生の進路相談時、ましてや10歳時の1/2成人式に自分の将来について語ろう、なんてイベントは苦痛でしかありません。幸い鎌田は付属校だったのでそういったイベントとは無縁でした。一応志望理由などは言わされますが、「どのような時代にも対応できると思うので」と社会科学部に進学しました。

なぜ、自分の夢を語るのは無理だろうと思うのかといえば、それは引き出し・経験がなさすぎるからです。生徒も先生も。「海賊王に俺はなる」と同レベルだと思います。生徒サイドが知っている職業は、せいぜい教師、親・親戚の職業、警察・消防・救急、あとはペット関係くらいでしょう。

その証拠に、小学生のなりたい職業みたいなアンケート調査がありますが、野球選手、お嫁さん、食べ物屋さん、ユーチューバーなんかが並びます。これらは小学生たちのよく目にするものであり、決して外交官とかメディア関係とか銀行員などは入りません。

また先生サイドも、教師以外の仕事についてあまり知らない方が多いです。せいぜい学生時代のアルバイトやサークルの先輩から聞く話をもとにした情報しかお持ちでないでしょう。その中で生徒が唐突に税理士になりたいといっても、対応できるのでしょうか。

結局、夢や将来のことが固まるのは、就職活動時や、社会人になってからがほとんどではないでしょうか。確かに小学生の時に看護師になりたいとか、ドキュメンタリー作品を見て心揺さぶられて外交官になりたいとかはあるかもしれませんが、それはごく少数だと思いますし、かなりラッキーなケースだと思います。

こういったレアケースは別として、結局は「ひとつでも上」の学校に進むのが正解になってしまうと思います。医学とか歴史学とかざっくりと勉強したい分野、進みたい業界、師事したい教授が決まっていればいいですが、その範囲も決まっていなければ、エンドレスな戦いが待っています。でも、みんなそうです。

ただ、こういった「ひとつでも上」の貪欲さがない生徒に対しては、夢とか自分らしさの話をしていくしかないのでしょうか。世のため人のため、稼ぎたいから、有名になりたいから、モテたいから。そういったことを夢とか自分らしさといった言葉で包まなくても、意外と生徒には正直に話せば響くような気がします。かえって、きれいごとで話をしてしまう方がシラケるのではないでしょうか。まぁ、学校という空間では生徒を生徒らしく扱わないといけないし、教師は教師役を演じるしかないのでしょうが、一人の人間として扱う当教室のほうが、具体的な行動につながる気がします。



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