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国語を勧めない学習塾とは2025.05.25
すいません。今日から国語力の上げ方のはなしをする予定でしたが、一日だけ脱線します。
とある新規面談に先日いらっしゃった保護者の方のお話です。その方が話の流れの中で、「今通っている塾で、大きな不満はないのですが、夏期講習で理科と社会をやっていきたいと塾側から要望がありまして、えっ、国語はやらないの?と少々疑問に感じてしまいました」
この保護者の方のお話のみならず、多くの学習塾は国語を勧めません。大手の塾でもそうです。なぜか、国語は成績が上がりづらいと思っているのか、国語の成績の上げ方を塾側が確立していないか、もしくはその両方だと思っています。おそらく塾サイドも国語力は大事だと思っているでしょうし、今後生きていく上で何よりも国語が大事だと考えているでしょう。しかし、多くの塾は国語のコマを勧めない。
確かに国語力はあげづらいです。でも、下がりづらいのです。ここは社会や理科と違うところです。中学受験で国語が偏差値70いったら、大学受験において現代文の勉強は必要ありません。古文漢文は文法や単語の習得は必要でしょうが、内容読解は改めてやる必要すらないでしょう。それは、普段の生活で正しい日本語を使っているからで、また、アンテナも高くなるので一度の見聞で得られる情報量がものすごく多くなるからです。
また、国語の勉強は手間がかかります。究極の勉強方法は一緒に朗読するです。鎌田はここまでやります。ほかにも辞書を引く癖をつけさせたり、一語一語意味を知っているか確認したり、消去法が正しくできているか、間違えてしまった問いだけに限らず、正解のしたものに関してもあえて、突っ込んで質問してみたり。大手の塾や個別指導の塾ですら、ここまで真剣に国語の勉強に取り組んではいないでしょうし、その時間と手間もないでしょう。
皆さんご存じの通り、国語はすべての科目のベースです。それに限らずこれからの人生のベースと言っても過言ではないでしょう。「日本人なんだから国語は勉強しなくてもできるんじゃね?」という言葉も聞かれますが、それは偏差値80以上の天才を除けば、「それは日本語でおしゃべりはできても、我々は日本語で思考している以上、自分の国語力以上の思考、表現はできない。視力0.1で見える景色と1.5で見える景色が違うように。でも国語力は視力を違って上げることはできるよね」
人生に与える影響の一つとして、国語力が上がると反抗期がなくなります。鎌田の周囲だけかもしれませんが、中学受験をくぐり抜けたり、高校入試勉強の過程で国語力が上がった生徒たち全てのお母様から同様の報告を受けています。それは国語の単語を獲得することで、感情の表現や、提案や交渉の仕方を身につけたり、相手の感情を想像予測することができたりするからだろうと思います。ですから、感情的な表現も必要ないどころか、そういった単語を発することで、結果自分が不利になることを予測できるからだと思います。
こういったことから、国語を提案しない学習塾を鎌田は信用していないですし、本当の意味で生徒のことを考えていないなぁと思ってしまうのです。