府中の塾　府中個別学習塾　国語と勉強の仕方を大切にする塾

このくらいの時期になると、中学受験組の一部保護者の方から

「受験直前期は小学校を休むべきでしょうか」

というご相談を頂戴します。塾業界に入った当時はよく意味が分からなかったのですが、休んだ方がいい派の意見は

 

インフルエンザが流行っている。

体育などで怪我をするのが心配。

最後の追い込みがしたい。

この三つぐらいに集約されると思います。

 

とある調査だと6割ぐらいの生徒は少なくとも3日前～前日は休むそうで、その中の15％くらいは年明けから休んでいるのだそうです。

 

では、以下私がそのような相談を受けたらどのように答えているのかです。

「休まない方がいいと思いますよ。生徒さんたちは、根本的に学校を休むのは悪いことだと思っています。あと、学校を休むことによって、逆に生活のリズムが崩れる方が怖いです。家に閉じこもり、陽にあたらず、体力的な消耗がないので、夜に寝られなくなります。体内時計が狂います。ですので、いつものリズムを崩さず、学校に行って、友達同士励まし合ったり、遊んだほうがリフレッシュできると思います。」

さすがに、インフルエンザが発生しましたというのなら考えますが、私に相談する時点で、「迷いがある」ということなので、迷うくらいなら一般的に正しい方を選択するべきかなと思います。それでも休むのなら、私の意見に関係なく休んだらいいと思います。

 

蛇足ですが、他の塾では「入試直前講習」として、午前中から授業をやっている塾があるそうですが、それはちょっと違うのではと思います。うまく表現できませんが、あまりにも「小学校」を愚弄しているし、本人は小学校に行きたいかもしれないのにその気持ちを歪めている気がします。

 

大切なのは本人の気持ちで、本人が「小学校を休んででも受験勉強したい」と思っているかどうかです。本人が返答に少しでも迷うのであれば、休むべきではないし、ましてや親が提案することでもないと思います。「学校には休まず行くものだよ」と多くの小学生は思っているでしょう。「休むなんてズルい」と思われてしまうこともあります。受験生が後ろ暗いと思うことはせず、できればみんなから祝福されるような受験の終わり方をしてほしいと思います。