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まずはマネから2019.05.24


「自分で考えよう」とか「自主性に任せて」といった言葉が、教育現場で流行っているような気がします。「自主性に任せて」の話は後日することにして、今回は「自分で考える」ことについて記します。

 

国語の指導を中心していますが、作文が書ける生徒と、作文が苦手な生徒の差は「自分の中に文章が入っているか、入っていないか」の差だと思います。

例えば数学の「証明」を例にすれば、スラスラ解ける生徒は、最初は「例題のマネ」をします。最初のうちは「数字の入れ替え」や「辺から角に変更」といった感じで最初に型から入るイメージです。

でも数学が苦手な生徒ほど例題をあまり読まずに、いきなり問題に入り、フリーズします。そういった生徒も丁寧に例題の解説をし、「例題のマネをして、例題を踏まえて」といえば、何とか解けたりします。

 

基礎がない生徒、型がない生徒に「自分で考えろ」は結構酷だし、無責任な気がします。

確かに自分の頭で粘り強く考えて、たとえ模範解答と違う解き方だったとしても、正解にたどり着けば快感でしょう。でもそれは偏差値60以上の生徒です。そうでない生徒は、正解にたどり着く前に挫折します。

基礎がないなら、まずは基礎から。型がないなら、型の定着からやったほうが結果は出やすいと思います。



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